かになべ

ノンジャンル

ルックバック感想とかまとめ(ネタバレ有)

7/19 AM2時に読んでから40時間あまりか、ずっと刺さったトゲをさするようにルックバックのことばかり思い出している。
まあ、抜群に面白い。


むちゃくちゃいろいろ仕掛けられているのに、仕掛けに気づかなくても読めるしストーリーも面白いし、感情をぶらんぶらん揺さぶられて戻ってこれなくなる。
漫画で表現されていて、ある意味完成しているものを文章にしちゃうなんて野暮もいいとこ、無粋オブ無粋なんだけど、なんでここまで刺さったのかとか、感想書きたい。っていうかこれ読んで黙ってられます?

漫画クソウマ太郎に改名してほしい。

漫画や絵の表現の話は正直あまりわからないと、はい予防線は張った、ヨシ。わからないが、ストーリー運びと表現に無駄がなさすぎてコワイ。140ページがなんでこんなにスルスル"入る"のかという感想があったが、カット割りから人物の写し方、背景にもいちいち意味(情報)がある(そしてそのコマの役割がどうとか思う間もなく飲み込ませられてしまう)。
まさに映画のよう、というかそのまま実写シナリオにできそう(したい)、というか。話を咀嚼するのにストレスがない。チェンソーマンでも思ったけど、読者の体感時間さえも操っている感じがある。作中時間の経過がちゃんと伝わるし、「転」の局面、つまり、驚いたり悲しみにくれたり、とても大きい感情を感じるときは時間がゆっくり経過するように感じられるが、その「作中の人物の体感時間」が読者に伝わる。読んでた時間は数分といったところと思うんだけど、物語時間(作中時間ではなく)がちょうど映画1本分だったと感じました。
いや、そんな話どうでもよくて、爽やかだし共感できるし笑えるし泣けるよ。

仕掛けすぎだろ

まずタイトルで何個やってくれてんだ。ルックバックとバックに少なくとも4個入れらてれる。やってんだよなあ。
・振り返る
・背中を見る
・背景をみよ
・追憶(過去を振り返る)
Oasis の Don't look back in anger (追悼)


「背中を見る」にも、読者視点から、机に向かっている藤野の姿、藤野を追いかけていた京本、藤野が京本の背中に書いたサインが含まれている。
「背景」は、作中で藤野が驚いた、京本の絵の技術の高さを示すもの。
チェンソーマンが参照した漫画としてタツキ先生が明言した弐瓶勉先生の漫画スタイル(「背景にまで個性を出せるとしてアシスタントは使っていない」)にもかかっているらしくて……この物語が「参照」している某映像制作会社の作品の大きなウリであること、とか……もうさあ。

物事の背景をみよ、というのも入ってるのかもしれない。消費者だと忘れているけどアニメや漫画にも背景を描いている人がいて、生きてて、感情持ってて…みたいな…。
この漫画自体の背景も、時間の経過とか、キャラクターの状況とか感情とかを表現する装置として機能している。



やっぱり嘘なんだろうな

一番思った感想としては、Rootportさんの感想のようなことを思った。

再び机に向かう藤野の背中からは静かな怒りを感じる。
怒りとは、闘うために生物に与えられたものだ。でも一体何と?

このストーリーの最大のキモは、漫画を書くのを止めなかった世界(藤野漫画世界)と、止めちゃった世界(藤野カラテ世界)が、大変秀逸な表現で交差するところだ。いやあ、文章にすると無粋もいいところ。明日死にます。

藤野カラテ世界の解釈は読者に委ねられているのだと思う。
その上で、私はやっぱりこれは、藤野の嘘なんだと思う。いや、嘘というか妄想というか作り話というか、物語というか。

どんなにあり得なかった方の未来を想像しても、それが現実になることはない。どんなに思いを伝えたくても、扉の向こうに行ってしまった存在にそれを伝えることはできない。
どんなに小さな思いであろうと届けることが許されていない。それがたとえ、ペラペラの4コマ漫画の1コマ分の、非常にささやかなものであったとしても。

そういう怒りとか無力さと、それでも描くしかない、というか描く以外にできない。そういうどうしようもなさを感じた。

廊下を埋め尽くすスケッチブックやPC上に重ねられたエナジードリンクの空き缶を重ねるような努力を目の当たりにすると、これは言うのは怖いものがあるんだけど、これはもう創作者に限った悩みではくて、物語を頭の中に存在させてしまえてしまう、私たちの持つ何かの一つなんだと思う。

正直これを読んで何かと戦おうと思うほど、私の自己肯定感は高くはない。
ただ、藤野キョウの背中を見る。

闘う方法

一つは追憶。記憶の中にある美しい瞬間を再生する。

あの日、京本を部屋から出さなければ、私と出会わなければ、どうなっていたんだろう。
京本はそれでも美大に行っていただろう。そのとき私がカラテを続けていたら。

"創作の中"なら、それができる。
"創作"なら、現実とは違う世界を存在させられる。

"創作"なら、現実に一矢でも報いることができるのなら。
それがたとえ、ペラペラの4コマ漫画の1コマ分の、非常にささやかなものであったとしても、届けられるとしたら。






以下読み解く参考にさせていただいたツイートほか。

夢を説明するAIMモデル等について読む

最近私の中で夢の科学が面白い。

脳科学辞典によると夢の定義はこう。
bsd.neuroinf.jp

「ヒトが睡眠中に受容する、感覚・イメージ・感情そして思考の連続体であり、以下の6つの要素を有する。」

(1) 幻覚様のイメージ体験

(2) 物語風の構造

(3) 断続的で不調和、不安定な奇異的知覚特性

(4) 強烈な情動性

(5) 体験していることをあたかも現実のもののように受け入れる

(6) 忘れやすい

現在のところ、夢がどのような神経機構により生み出されるのかについて、一致した見解はないらしいが、現在提唱されている夢の発生機構についての仮説は、いくつかあるらしい。

主たる夢体験はレム睡眠中にもたらされれるものらしい(レム睡眠時以外にも夢をみている)。レム睡眠、ノンレム睡眠それと覚醒時の状態について、説明するAIMモデルというものがある。

これを手元においてメモし直すことで考えてみたいので、これも脳科学辞典から引用する。

AIMモデルの3要素:

① 皮質の活動レベル(activation: A)

② 情報の入力源(input source: I)

神経伝達物質による調整(modulation: M)

各状態のAIMモデルによる評価

〇覚醒状態:

 ・皮質の活動レベルAが高い

 ・情報Iは外界に依存している

 ・神経伝達物質ノルアドレナリンセロトニン系が優位(→注意の集中状態)

〇ノンレム睡眠

 ・皮質の活動レベルAは弱い

 ・情報Iは外因性・内因性の両方。

 ・神経伝達物質ノルアドレナリンセロトニン系は弱まる。

レム睡眠

 ・活動レベル(A)は再度上昇する。

 ・情報入力源(I)は内因性となる。

 ・調整(M)はコリン系に移行する。

大脳皮質の活動レベル(A)は、覚醒状態で高まるので「理性の強さ」と捉えてもよいのだろう。

情報入力源(I)は、覚醒状態は外界の割合がもちろん多く、レム睡眠が内部の割合が多い。そして、ノンレム睡眠が内外入り混じるというモデル提案になっている。

これは、レム睡眠中は外部刺激に対する応答は著しく低下する、というサーベイに拠っていると思われる。

https://www.tsukurupajama.jp/pajamapedia/sleep/3998(https://www.tsukurupajama.jp/pajamapedia/sleep/3998)

レム睡眠中は、体が感じている刺激は無視されるので、例えば、下例のようにベッドから落ちた時に夢に落下体験がある、といったような夢見体験が起きるようなタイミングは、ノンレム睡眠が優位と言えるのかもしれない。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1327631008(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1327631008)

映画「インセプション」では、体が体験している内容が「上位世界からの情報伝達」として夢体験に反映される、という重要な設定があった(寝ている体が落下していれば、三半規管から情報伝達されて、夢は無重力状態になる、など)。この現象自体は夢体験の面白さの妙味であるが、夢としては浅くなるノンレム睡眠時に起きやすい現象であることが示唆される。


https://cinemore.jp/images/3d81a64ad7387a2c5bca2ec411edc01a36ec8e05c9f7ea590223f26a42749963.jpg


神経伝達物質は脳内でさまざまな働きをしており、現状であんまり理解できていない。それこそ、覚醒-睡眠の脳を含めた身体の状態遷移を制御している、ということなのだとなんとなく思っている。

したがって、神経伝達物質による調整の軸(M)が夢体験において何を形成する要素なのか、言語化して理解するのは、未来の自分に期待する。

ちなみに、夢は昼間体験した記憶を整理するとする機能があるとされるが、アセチルコリンは、海馬において記憶の形成や強化に関与するとされる。

さらにAIMモデルの説明を読む。

レム睡眠では、橋被蓋部の賦活によって活動レベルは高いにもかかわらず(ただし意志、判断、ワーキングメモリーなどの高次脳機能を司る前頭前野のレベルは覚醒時よりも低い)、外部からの入力は遮断され、運動出力もブロックされる。そのため脳は内部で生じる感覚を現実のものと解釈する。さらにPGO-waveによって扁桃体辺縁系が活動するため情動的な要素が付加される。

活性化合成仮説(AIMモデルの前段にあった仮説)では、レム睡眠中に橋脳幹部で発生する相動的でランダムな入力(ponto-geniculo-occipital wave: PGO-wave)が大脳皮質と前脳辺縁系を活性化し、それら部位の活動により生み出された情報が合成されて夢が生じると考える。

まずレム睡眠時は脳の活動レベルが高い、とある(夢を見ているときには、あれだけの意識体験があるので、当然と言えば当然の気もする。)

出てくる脳部位の説明を取り出しておく。

橋被蓋部

脚橋被蓋核とは脳幹にある神経核である。(中略)脚橋被蓋核基底核-大脳皮質ループおよび網様体脊髄路系を介して運動の発現や姿勢筋活動の制御に関与するとともに、視床-大脳、大脳基底核投射や網様体賦活系を介して意識レベルや睡眠・覚醒、注意、動機付け、学習の調節に関わっていると考えられている。

前頭前野

ヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられている。前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもある。この脳部位はワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っている。また、高次な情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定過程も担っている。さらに社会的行動、葛藤の解決や報酬に基づく選択など、多様な機能に関係している。

辺縁系の説明は回帰的に取り出しておく。

大脳辺縁系(limbic System)

帯状回や海馬体を含む大脳の辺縁皮質と、扁桃体、乳頭体、側坐核を含む核、そしてそれらを連絡する脳弓などの神経線維から構成される。視床下部辺縁系に含まれることがある。

帯状回(cingulate gyrus)

視床や、大脳皮質の体性感覚皮質と連絡している。また、大脳辺縁系の各部位を結びつける役割も果たしている。帯状皮質(cingulate cortex)とも呼ばれる。 前帯状皮質は、報酬の予測に基づく運動意志決定や、共感などの認知機能に関わっている。

海馬体(hippocampal formation)

歯状回や海馬、海馬台などから構成されるが、慣例としてこれら全体を海馬(hippocampus) と呼ぶこともある。PTSDやうつの患者では海馬の萎縮が確認される。海馬体には、場所細胞のような世界を認識する地図が形成されており、これらのユニットの組み合わせで現在の状況を表象していると考えられる。これらの表象は一時的なものであり、大脳皮質での長期記憶が形成されるまでの短期記憶バッファであるとも考えられている。

扁桃体(amygdala)

視床から送られてくる刺激情報の価値判断を行い、(1)古典的条件付けによる情動の学習や、(2)長期記憶形成の調節、(3)情動の喚起に関わっている。扁桃核とも呼ばれる。 (1)については、負の条件付け、あるいは正の条件付けによって刺激と情動の関係を学習する。(2)については、学習される出来事の後の情動の喚起が強いほど、記憶が強く固定化されるといわれる。(3)については、視床下部への連絡があり、(1)の学習の結果として刺激に応じた情動が喚起されるようになる[2]。視床下部や、大脳皮質からも刺激情報を受け取り、価値判断を行っている。

側坐核nucleus accumbens)

扁桃体視床下部を通過した情動刺激や腹側被蓋野を経た、快感や満足感につながる刺激を受け、ドーパミンを放出する。ドーパミンは快の感情を引き起こし、基底核線条体での強化学習の報酬となると考えられている

[サーベイ]神経系 – 中枢神経系 – 脳 – 辺縁系 | Systems Android Robotics




これによって、前述で定義された夢の6要素のうち、以下については説明できそうな気がする。
気がするだけなので、ここから先は拠るもののない独自解釈(?を付しておく)も混ぜて書いてしまう。

(2) 物語風の構造

・ノンレム睡眠に比して、レム睡眠時は皮質の活動レベルが上昇する。
前頭前野の活動レベルについては、覚醒時よりは低下するが、推論機能があるので、ランダムな入力(ponto-geniculo-occipital wave: PGO-wave)によって発生した内部の感覚(情報)について、整合をとるようにストーリーを解釈する?

(3) 断続的で不調和、不安定な奇異的知覚特性

PGO-waveの持つランダムさに由来する?

(4) 強烈な情動性

「PGO-waveによって扁桃体辺縁系が活動するため情動的な要素が付加される。」とある。
起きてから夢体験を振り返って、なんでこれがこんなに怖かったんだ?とか思うアレ。

(5) 体験していることをあたかも現実のもののように受け入れる

なかでもよくわからない(体験としてはわかる)。
たいていの夢はそうであるが、例外も存在する現象である(明晰夢)。
(2)でもあったストーリーの生成機能がそうさせていそうな気もするが、現実のように思うことに何かしらの合理性があるのだろうか?
(かえって現実と混ざって混乱するのでは、進化生物学的に不利では?)
Jouvetの「夢は行動プログラムの作成と模擬演習のために生じる」という仮説を指示すれば、説明はつきそうな気もする。


おわり。引き続き探索を続ける。





私の夢ブームに火をつけた本。
夢の正体 夜の旅を科学する

「好きなときに好きなことをやる」の解像度を上げたい

坊ちゃん

親譲りの飽き性で子どもの頃から損ばかりしている。
具体的には、スキルが身につく前に興味が移り変わるので能力が身に付き辛いと感じている。

それはそれで、自分の性分として諦めているので、別にいいし、人にとやかく言われることでもないと思っている。
ただ不思議なのは、あ、これ飽きたな、と思って投げ出してやらなくなったことも多々ある一方、妙~に興味が長続きしたことや、俺こんなに(量)やってたのか、と驚くことも稀によくある。

そのときそのときの好きなことを大事にする不定形な生き方をするにしても、自分が「今のタイミングじゃねえな..」と思うタイミングの内的な感覚を掘って(解像度を上げて)、「これやりたいな」→「やる」がスムーズに動かせる、ストレスのない作業状態の再現性が得られればよいと思った。



フロー理論

フロー理論によると、その個人にとって、取り組むタスクの「難しさ」と「固有スキルの必要性」の割合がちょうど良ければ、フロー状態(集中でき、パフォーマンス発揮できる状態)になるという。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/12/Challenge_vs_skill_jp.svg/300px-Challenge_vs_skill_jp.svg.png

みたいな話で、自分の内的な状態によって、集中しやすいタスクが変化するのではないか、というのが今回書き留めておく仮説。

以降は、自分に固有かもしれない内的な感覚を言語化している記述が多い。
とはいえ、他人が読んで共感が得られる部分については、臨床心理等の言葉や概念で一般化(補完?)できる可能性はある。



第1軸: 探索 ←→ 安静

おそらくベースの考え方にあるのは、強化学習うつ病の病態を説明するようなモデル。
これは本当にあるやつで、セロトニンの低下で将来報酬の見通し重みが低下するというサーベイがある。
うつ病と意思決定

「探索」優位 → 得られる報酬を高く評価しているので、探索コストをかけてもたくさんの目標物を得たい、と思っている。

「探索」優位な状態に向くタスク

・ザッピング
・調べ物、文献調査
・可能性の列挙
ブレインストーミング
・ネタ出し

「探索」優位な状態で、「安静」寄りのタスクをみたときに感じる心的な状態

・飽きた、退屈である
・情報量が少ない
・もっといい可能性がある気がする
・そういえばこれはなんだっけ?
・これを掘るともっと面白くなりそうだ
・モンキーマインド

「安静」優位な状態に向くタスク

・整理整頓
・データの整理 フォルダの並び替え ファイリング
・探索時に手に入れたアイディアの文章化、吟味、精緻化
・情報の仕分け
・マトリクスで整理する(これじゃん)
・教科書を読むような勉強、概念の習得をするような読書

「安静」優位な状態で、「探索」寄りのタスクをみたときに感じる心的な状態

・どのアイディアもくだらない
・これ以上、散らかしたくない
・美しくさせたい、成立させたい

余談

・「安静」は言葉に起こすと抑うつ状態っぽいのだが、このとき情報の整理的なタスクを行うといい感じになる。小さい達成感を集めて、精神の安定感につなげる感じ。



第2軸: 拡散 ←→ 集中

マルチタスク←→シングルタスク、という話でもよい。
・「集中」優位のときにマルチに進めることを強いられるときはしんどいし、「拡散」優位のときに、1個のタスクに集中するのもしんどい。
・拡散は、上の探索にも似ているが、探索が、外部→自分に情報をインプットするのに対し、こちらは、自分発信の情報の方向の矢がたくさんある感じ。モンキーマインドである部分は共通項か?
・文章を仕上げなければいけないときは、「集中」でいたい
・1日の中の大きな流れでは「集中」優位から「拡散」優位になっていく感じがする。
・もちろん「集中」優位が出やすい時間はある(朝、夕方等、cf:金の時間・銀の時間、時間生物学の知見、特にコルチゾール濃度のタイムラインなど)
・文章を仕上げるという、「集中」優位の作業を、「たくさんの表現」から最適なものを選び、決める作業だととらえるならば、決断量をコストとして支払っている作業だといえる。
・実際に自分の感覚として、「拡散」優位なときに文章を書かなければいけないときは、「書いては消し、修正し、組み替えて・・・」とどんどん時間を使ってしまう。
・決断量は、1日の中で使用すれば減るリソースだという仮説がある。
私たちは1日に “3万5,000回” も決断している。「決断疲れ」を防ぐにはどうすればいいのか? - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア



終わり

・既存のライフハックでは、「集中」の状態を作る方法を評価しがちだが、アイディア出しや情報収集には、「探索」や「拡散」の状態を当てれば、より無理なく効率的にできないだろうか。
・他にも内的な状態の評価軸はあるだろうし、外部的な締め切りの存在、タスクを達成することで得られる報酬の期待値なんかもあるだろう。

週刊ブルシット・ジョブ アワード(2021.2)

このアワードは、蟹ヶ谷くらぶがインターネット上で観測して、ジョブがとてもシットだなー、と思った出来事を記録していく企画です。
デヴィッド・グレーバー先生のブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論とは、ブルシット・ジョブの範囲が被ったりそうでなかったりしますのであしからず。



今週のアワードは以下のとおりです。おめでとうございます。


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金賞: 令和の時代に街頭に立って新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛を呼びかける仕事 [東京都ほか]

偉い誰かが言い出したのでしょうか?

街頭での呼びかけ、という効果があるかどうかわからない仕事に、他にも仕事があるであろう生身の人間を"外出させて"引っ張り出している点、発案者は自治体職員が「汗をかいている」姿を見せることでイメージアップを狙ういやらしい意図があるのだろうなーと推測できる点が高評価でした。

また、奇しくも今の渋谷には、明治食品の受験生応援の広告があり、「墾田永年私財法の宣伝のようだ」とプチバズしたことも評価を押し上げました。

news.yahoo.co.jp


グレーバー氏の5種類の類型分類*1:「①取り巻き」「⑤タスクマスター」





銀賞: 部下の職務を把握していないばかりか、社会人としての覚悟を説教することが自分の仕事だと勘違いしているある管理職

ひとり情シス時代、責任感と社員からの「ありがとう」だけで10年以上やってきた。子供の卒園式に休みたいゆうたら、システムノータッチの上司に会議室に呼ばれて説教された。心折れた。







銅賞: 生活保護申請者の「扶養照会」をする窓口担当者の仕事 [いろんな自治体]

支援団体が国に署名提出

 生活保護の申請時に親族に問い合わせる「扶養照会」が生活保護の申請をためらわせる要因になっているとして8日、支援団体が運用の見直しを求める3万5806人分のインターネット署名を厚生労働省に提出し、要請しました。

 「扶養照会」は、自治体の福祉事務所が申請者の親や配偶者、きょうだい、孫などに援助ができるかどうかを問い合わせるもの。申請者本人の承諾なしに行う福祉事務所があり、DV(家庭内などの暴力)被害で逃れた人が加害者に居場所を知られてしまうなど問題になっています。

生活保護 「扶養照会」やめて/支援団体が国に署名提出


手続き上必要なことなのだから、ブルシットとは言えないのでは、と思われる方もいるかもしれませんが、兄弟姉妹・祖父母・孫から3親等まで「扶養義務」なのは日本の制度の特殊性らしく。制度が改正されればなくなる仕事です。


本当に理に叶い義に叶っているとは言えない制度下のもとで、目の前の人を「救わない」ための仕事。これは相当担当者の「魂をすり減らす」んだろうなーということが想像の余地にかたくなかったので受賞です。おめでとうございます。


以下は、今回は残念ながら受賞を逃したみなさんと色々アンチ労働的な話題です。

anond.hatelabo.jp


マジでそう。

接触確認アプリ「COCOA」不具合、結局誰が悪いの?の話と今日日のシステム開発における請負契約について【2/17追記】

いつもの自分用メモ(免責)。

厚生労働省は2021年2月3日、新型コロナウイルス感染拡大防止策として導入した接触確認アプリ「COCOA(ココア)」で、陽性登録したアプリ利用者と接触しても検知・通知されない障害が判明したと発表した。

接触確認アプリ「COCOA」Android版で不具合、20年9月から検知・通知されず | 日経クロステック(xTECH)

COCOAでは、陽性登録したアプリ利用者の1メートル以内に15分以上いると、陽性登録者と接触があったことを検知・通知する。今回明らかになったのは、この条件を満たしても接触があったことを検知・通知しないという不具合になる。2020年9月28日のバージョンアップ以降、Android版アプリで発生していた。


アプリの目的である新型コロナウイルスの持つ社会的インパクト、また不具合が9月28日からと4ヶ月以上修正されていなかったたことから、TV、新聞、ネット各方面で話題になっていた。

厚労省は今年1月まで把握できず「対応は開発業者に委託している」としている。障害を洗い出す動作試験ではミス部分をチェックしていなかった。

 ミスが投稿されたのは、大量のプログラム情報がやりとりされ、多くの技術者が閲覧するサイト「GitHub」(ギットハブ)。厚労省は「アプリ機能の改善を図るため公開している」と説明している。

 このサイトで昨年11月末「(ココア)アンドロイド版では接触が検知されることはないと思われます」と匿名の投稿があり、12月にはミスの分析も掲載された。

コロナ接触アプリ「COCOA」障害、ネットでミス指摘 厚労省は情報把握せず - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト


情報開示請求で明かされたこと

また、むぐらさんという方がこのアプリについて厚労省へ情報開示請求を行っており、自身のnoteに開示された文書を公開されていた。

note.com

この記事では、有志の作成したオープンソースソフトウェア「Covid-19 Radar JAPAN」の「Covid-19 Radar」及び「一般社団法人コード・フォー・ジャパン」の「まもりあいJAPAN」から厚労省発注の請負契約に至った経緯について、判明している情報と疑問点等が整理されている。

また、変更契約を含めた開発契約についての情報(金額:2億9448万9147円、元請:パーソルP&T)が明らかになった。

f:id:russENG:20210214105256p:plain
結果として、2億9448万円のゆくえはおおよそ、こうなりました。


指摘された多重下請け構造は、しばらくTwitterでプチバズと承認を得たいアカウントの格好の"材料"になってしまっていた。

いくつかの事実誤認や決めつけが見られるが、この多重下請け構造と、今回の「不具合の放置」を関連付けて問題を指摘する声が多数見受けられた。


今回の開発契約が、多重下請けがもたらす(中抜きと責任の所在が曖昧になること)として指摘できるほどの悪と言えるのか、私にはわからない。*1
次の中見出し以降では、本当に多重下請け構造が、今回の不具合放置の問題の原因だったのだろうか?という話をする。


不具合を発見する義務があったのは誰?

むぐらさんがnoteで公開した開発契約の仕様書を読むと、変更後においても、契約期間は「令和2年7月31日まで」となっている。

この情報開示請求は、9月14日以前に行われたもののようだが、この時点で運用保守に関する契約に関する文書はない。

(そうすると、今回の開示請求の範囲に対して、開示された文書が適切なのか、とも思うが・・・。)

運用保守に関する契約に関する文書はないため、その契約がパーソルP&Tと結んでいるものなのか、それが多重下請け構造を持つものだったのか、はたまた運用保守契約は結んでおらず、厚労省やIT室が自前で運用保守を行う考えだったのかについて、現時点のソースでは「よくわからない」ということになる。


結局のところ、開示された文書以外に運用保守契約を結んでいないのであれば、この開発契約のSLA契約で定められた範囲を紐解くしか、責任の所在は明らかにならない。

私が発注者なら、API仕様変更に伴うシステムの改修作業は含めないまでも、本件の特性から、何らかのテスト手法による機能の継続的な監視とその報告はSLA契約に含めるだろうな、という気もする。


そもそもこういった開発契約を請負契約でやるべきなのか問題

ここからはITエンジニアではない自分*2にはいよいよわからない領域になっていくが(息を吐くように免責していく。)

接触監視アプリCOCOAで報道では伝えきれてない要素

  • GoogleAppleの技術者が話し合って技術的仕様を頻繁に更新している
  • 毎日とか毎週の単位で話し合いを追いかけて、その仕様変更に追随してアプリを修正するのが最低限必要な作業
  • 官公庁が発注している業者は通常はそういう開発手法をしていない

医療ITに関する情報メディアMed IT編集部による、今回の問題の解説。

f:id:russENG:20210214114740p:plain
Med ITによる今回の問題の解説

【編集部コラム】接触確認アプリ「COCOA」の開発体制が確認できないのはなぜ? | Med IT Tech

ハードウェア寄りなネットワーク基盤とソフトウェア寄りのSDNの両方をやってる立場からすると今のソフトウェアって「運用保守」ではなく「継続的な開発」って呼ぶぐらいの心構えで取り組んでいかないと厳しみがあるなと感じる


そもそもこういった継続的な仕様変更への対応が求められる案件においては、請負契約という契約形態は適切なのだろうか?


請負契約には、「計画時に問題は予見できる前提がある」「成果物は買い切りが原則」といった性質があり、本件とは馴染まない点が多いように感じる。


以前、ITエンジニアの方達とのクローズドな飲み会でこの議題が上がったことがあり、色々教えてもらったのだが、開発における不確実性をマネジメントしていく発想であるアジャイルと、請負契約とは本質的に馴染まないものであるらしい。

だいたいにおいて、「開発をアジャイルでやりたい」とか言い出す輩ほど、アジャイルのことを何も分かってないケースが多いです。
 そもそも「アジャイル開発」などと言うものは存在しません。「アジャイル(agile)」は「俊敏な」「素早い」「小回りのきく」といった意味を示す形容詞であり、「アジャイルな開発」というものはあっても「アジャイル開発」という開発手法や開発プロセスがこの世にあるわけではないです。アジャイルソフトウェア開発宣言(アジャイルマニフェスト)とその背後にある12の原則に沿う開発プラクティスがいくつも存在し、それらを総じて「アジャイル」と呼ばれているのに過ぎないのです。
 前述のように「アジャイルスクラム」のイメージを持っていてくれているならまだマシですが、そんなレベルにさえないことが残念ながら大半のようです。

「開発をアジャイルで」「でも契約は一括で」と言ってくる顧客がいたらどうすべきか? - ミッションたぶんPossible

それでも請負契約の商慣習がなくならないのはなぜか? 私論ではそれは予算制度・決算制度とのロジックの相性による、と考えているのだが、それはまた別の記事で。


ちなみに、今回の仕様書にもアジャイルスクラムを使用する、と書いてあって以下のように色々とえ?と思ってしまった。

  • 前述の通り請負契約であればアジャイルではないのでは?
  • アジャイルでなければ成果物の品質が満たせないとする根拠があるのか?

(つまり、ウォーターフォールアジャイルかは受注者が自らの責任で定めるものであって、発注者が定める理由がよくわからない。)

  • 仕様に規定したものは成果物の検査(検収)時に確認する必要があるが、どうやって確認するのか(本当に確認した?)
f:id:russENG:20210214131501p:plain
仕様書一部


逆に発注側からの視点のみから見るのであれば、今回はオープンソースソフトウェアが既にあり、そこからの移行時に、政府のテックチームとコード・フォー・ジャパンが接触し、かなり細部にわたって「まもりあいJAPAN」を元にした議論が行われていた。それに関してはアジャイルの一部と解釈できなくもないのではないか。


末尾で全く違う話をすると、私は今回の件を厚労省が発注しシステムを買い上げ国民に供したことについては全く悪いことだとは思っていない。このシステムの性質上、公共サービスを提供する政府が予算を執行するべき性質のもの、責任を追うべき性質のものだと思う。



2021/2/17 追記

別に誰から反論が来たわけでもないが、色々と考え直してみた。
上段の、末尾2段を書いた時点で、私の思っていた意図を整理した。
オープンソースコミュニティーによって作成されたソフトウェアをそのまま国民が使うといった場合、2つ問題点が発生しそうだな、と思った。

  1. 然るべき報酬が開発者に支払われない点
  2. 責任の所在がさらに不明瞭になってしまう事態が発生する「かもしれない」点
  • 不具合が起きた時に、善意で開発を行った有志に責任を求めてしまうのはいかがなものか。
  • また逆に、例えば今回のような開示請求がある場合、オープンソースコミュニティーに請求に応じる法的な責任はないわけで。

1個目に関しては、現在の厚労省発注パターンでも最初のオープンソースソフトウェアには支払われていない可能性が高いが(もしかしたら顧問料等の形で会議への出席に関しては払われているかもしれない)、それでも残りの開発・リリース・調整について、全く支払われないであるとか、国が「作ってくれたんだ、ありがとう、じゃあ使わせてもらうね」といった態度ではイカンでしょ、と思った。

しかし、上述のコードフォージャパン代表の関さんが以下のようなnoteを書いておられた。
シビックテックに関してまだまだ知らないことが多いため、文意を掴めているとは言い難いが。

良く言われているメリットである「ベンダーロックインが防げる」という話だけではないのです。税金を使って構築したシステムが特定のベンダーの知的財産としてブラックボックス化されるのではなく、社会の誰もが使える知的資産となり、長い目で見ればコストが下がるだけでなく、人材育成や共有財の蓄積に繋がるのです。

自治体には、このように他の自治体向けにソースコードを公開してほしいし、その逆も期待します。これから公共サービスやまちづくりに関わる企業は、青い部分で活躍していただくことを望みます。
Code for Japan としてリリースに至らなかった接触確認アプリのソースコードや知見をオープンに公開するのも、それが知的資本として社会に残ると信じているからです。

EUでは、公共部門のコスト削減、国内のソフトウェア業界の活性化、プロプライエタリなソフトの制約のない相互接続性の促進のために、第5次フレームワークプログラム(1998-2002)以降戦略的にオープンソース振興策を取ってきました。オープンソースプロジェクトへの研究資金の提供を始め、EU域内の地図・空間情報の統合・共有化を目指すINSPIRE指令(2006)や、加盟国間でオープンソースソフトウェアのベストプラクティスを共有するための Open Source Observatory and Repository(OSOR)の立ち上げ(2006)、総額3億ユーロ(約390億円)を投資し、オープンな情報共有基盤であるFIWAREを生み出したプロジェクト、 FI-PPP(2011-2016)など、積極的な投資を続けています。

行政がオープンソースに投資すべき理由|Hal Seki|note


素晴らしい理念だ。私がまだ心配するのは、この記事で取り上げてきた、現在の請負契約が持つ「対価と責任分界点のシステム」をこういった新しいスキームに「翻訳」というのはいかにしてできるものなのだろうか。

するとしたら何から始めて、行政に何を返させ、どんなものを作れば理想が実現できるのか。自分用メモで書き始めたが、この方向に何か良いものがありそうな気がする。

2021/2/17 追記終わり


以下、取りこぼした議論。

泥のcocoaがまともに動いてなかったのは社会的意義を考えるとごめんで済まない系問題だと言うのはそうなんだけど、この国はとにかく何かやらかすとそれがせっかく芽吹き始めた貴重な芽であろうとも地面ごとえぐる勢いで叩き潰す風習があるのでという意味であまり過熱しないで欲しいみたいな気持ちある




官公庁系の”絶対”失敗しない。問題が発生しないという姿勢がある限り、COCOAみたいなのは計画しちゃダメという結論やろ。もし、それでもやる場合は、NTTデータクラスの超巨大組織のSIerがやる今までの方式以外ないべ。
ただ、この問題の根源は、日本人のゼロリスク教の狂信者が多いことに由来する。






COCOAの不具合、厚労省の問題が凝縮している。民間システムをチェックできるIT人材がほぼ皆無、業務量膨大で回ってないなど。ハインリッヒの法則では、重大な1件ミスの裏には、軽微なミスが29件、ヒヤリハットが300件あるという。表面的に厚労省を叩くだけでなく、組織構造を改善しないと再発する。

*1:ちなみに総額の3億円自体は、SIerに勤める友人に聞いたところ、今回の調整の人件費等々加味すればまあまあ妥当な値段だろう、とのこと。

*2:発注、仕様書作成経験は何個か。ただ契約書類作成くらいの話。

サウナ・水風呂の温冷交互浴による「ととのい」の作成方法に関する私見

コロナ禍に伴う外出自粛によってサウナ施設を利用できない日々が続いています*1。この機会に自宅での温冷交互浴でのよりよい「ととのい」を模索するべく、自分がサウナ入浴時に気をつけている事項やルーティーンを記録しておくことにしました。

免責事項

! 生理的現象である以上、個人差の問題は免れません。「ととのい」は人によってはめまいに似た反応であることがわかりますが、私は体質的に日常生活でめまいをほぼ感じることがないことも、私が「ととのい」を快感と感じる一要因なのかもしれません。もし同じ身体現象が起こっても、あなたにそれが快感である保証はありません。
医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?とかもありますし、サウナによって老齢時の心筋梗塞リスクを低めるといった話はあるものの、基本的には苛烈な温度刺激によって身体反応を楽しむ娯楽です。後述しますが基本的に、より強い「ととのい」を作成するためには、より長い時間サウナおよび水風呂に入った方が良く、より強い快楽を得られます。もちろん個人差もあろうと思いますが、一般的には、サウナは10分前後、水風呂は3分ないし5分以内に止めることがリスクを低めるコツとされています。体調に違和感を感じたら休憩しましょう。私は、健康よりも快楽を優先していますし、サウナ浴によって健康になろうという方のための記事にはなっていません。


基本事項

以下は用語の整理です。
サウナ:気温又は遠赤外線によって人間の水分(≒血液)の温度を上昇せしめ、かつ高湿度により「体感温度」を上げる施設。交感神経側の刺激。
水風呂:サウナ又は温浴後に入ることにより、血液の温度又は深層体温を冷却するための施設。サウナと同じく交感神経側の刺激。
休憩:ととのうためにためには、サウナ→水風呂→ベンチで休憩というのが一般的なルーティーンである。副交感神経を優位にする。詳しくは「医学的根拠」に後述する。
水風呂トランス:水風呂に入って体温を冷やしたときに現れる、恍惚感に似た感覚。私感では、自分が落ちていくような感覚だったり、頭に冷たい氷の塊が現れるような感覚。ここではあえて「ととのい」と区分した。理由は後述によるが、私の感覚では、後の「ととのい」と地続きであり、水風呂トランスが深くなるほど、ととのいも深くなる(強くなる)と思っている。詳しくは「医学的根拠」に後述する。
ととのい:上述した「休憩」のタイミングに現れる深いリラックス(ディープリラックス)状態を指す。詳しくは「医学的根拠」に後述する。
サウナー:上述の感覚の虜となったサウナ愛好家のこと。サウナゾンビとも言う。


また、まだ初心者から「ととのう」を体感するに至るまでの解説については枚挙にいとまがありませんが、とりあえず最初は上記のルーティン(セッション)をリピートすることが最優先命題と思いますのでなんでもいいと思います。とりあえず最近観たこれを貼っておきます。

【30万人突破記念】オリラジ藤森慎吾の特別授業!藤森が愛してやまない“???”の魅力をプレゼン!


私のルーティンと留意事項

以下、3つの要因(施設の要因、体調の要因、精神の要因)に分けて記入します。感覚的な記載になりますが、ここは一旦トラスト・ミー*2。私が最も重要視している項目に★をつけていきます。


施設の要因

人混みを避ける(★):人が多いと水風呂が温くなる、サウナの遠赤外線の放射を受けにくい、順番待ちが生じる等の直接的な要因もあるけど、やはりパーソナルスペースに他人がいると、ととのいにくい感覚がある(cf:精神の要因・他人を自覚しない)。施設のキャパシティから許容できるくらいの混雑時を選ぶのがマスト。
サウナの種類及び温度:前述した通り、苛烈な温度刺激により交感神経を刺激するためのもの。個人的には「熱けりゃ熱いほどいい」し、「熱けりゃなんでもいい」。ただサウナーの間ではこだわりポイントでもあるため、サウナイキタイ - 日本最大のサウナ検索サイトでもサウナの種類は真っ先に更新される。サウナの種類を知り、自分の好みを知って、より究極のととのいの作成を研究するのもまた一興かも。(参照:温浴施設いろいろ(サウナ編) - 湯活のススメ)感覚値としては、遠赤外線ヒーターやサウナストーンから遠赤外線が照射され、血液の温度を直接上げられるようなサウナの方が、その後の水風呂トランスが深くなる気がする。
水風呂の温度ほか(★):これは16度前後にしたいところであり、それは多くのサウナーに同意をもらえるところだと思う。医学的な根拠もある。ぬるすぎても冷えないし、冷たすぎても入ってられないので、深部体温(血液の温度?)まで冷やせない。また、個人的には深い方がいい(立って腰が自然と浸かるくらい)。水風呂の水流は議論の分かれるところであり、いわゆる「天使の羽衣」が必要なのかそうでないのか論もよく議論になるが、これに関しては私の中でも未だ統一見解が出せておらず、今後の研究が期待される。
ととのいスポットの有無(★):サウナ・水風呂後の休憩するために必要なベンチの有無。ベンチがない場合、浴槽のへりや洗い場の椅子等で休憩せざるを得ないが、マナー的にどうなのかとも思うので、休憩スポットが確保された施設を選ぶのがベターな選択。また、ととのいスポットがある=施設の運営者がサウナー心理を分かっている、ことでもあるため、この施設がどれくらいサウナー向けなのかを図るバロメータとしても使うことができる。
施設の清潔度・見た目とか:私はそこまで気にならないが、気になる人もいるよう。確かに外気浴する際のロケーションや、プールがある施設など、施設の建築・意匠自体を楽しめるのもサウナの魅力の一つでもある。

体調の要因(他の自分でコントロールできる要因も含む)

空腹時を避ける(★):感覚値として、空腹時はトランスが来にくいし、休憩時の体温の戻りも悪い。人によっては満腹時の方が集中できないとも言うので、人によるのかも。私は低血糖になりやすい体質なのか、空腹時の方が原因として効いてくるので、メシが食えないときは最低でも缶コーヒーを1本飲んでおく。
身体的な疲労ほか(★):疲れているほうがととのいやすい気がする。個人的には1日中デスクワークして、肩も腰もバッキバキの時に入る水風呂が一番気持ちいい。登山やランニングなどの運動の後に行くなどは健康的で良いし、筋肉から乳酸を落とす効果も期待できる。私はこの身体的・精神的な疲労を「サウナしろ」「サしろ」「ととのいしろ」と呼んで感覚値として持っていて、今サウナに行こうかどうしようかを判断する材料にしている。「サしろ」はサウナに行くと減る。自律神経の乱れ具合なのかも知れない。
酒(★):感覚値ではシラフの方が絶対にととのいやすい。ただサウナ飯がうまい。ビールが進むのもわかるので悩ましい。
薬物:カフェインがキマってる方がととのいやすい(気がする)。他にもいい感じの物質も確認しているのだが、ここでは言えない。
サウナ入浴時間:自分で見つけるしかない。私は「もう無理」と思うまで入った方がととのいが鋭くなる感覚値はあるものの、飽きて出ることもままあるのでまあ適当。湿度で体感が変わるため、参考文献4では脈が早くなるのを指標にすることが推奨されていた。
水風呂入浴時間:これも自分で見つけるしかない。長時間入るのは危険だが、長時間入った方が水風呂トランスが深い。感覚値では、水風呂トランスは段階的に非連続的に訪れる。初めからまあまあ気持ちいいけど、その後も入り続けると、「あ、もう1個きたな・・・」みたいな感覚になる。伝われ。第3段階まで行くと「俺は・・・水なのか?」みたいに、自分の身体の境界線がなくなっていくような感覚にとらわれる。このぐらいだと彼岸が見え出すのでオススメはできないが、気持ちいいので止められない。また医学的な根拠によると、脳内のTRP受容体を刺激しても得られるため、より首筋(脳に向かう太い血管)を冷やした方がよい可能性もある。水風呂ではあまりよくわからなかったが、自宅での冷水シャワー交替欲時は、確かに後頭部を冷やすとより強い感覚を作成することができた。

精神の要因

他人を自覚しない(★):前述したパーソナルスペースが確保されないとやはりととのいにくい。方法としては、耳栓だったり、タオルを顔にかける(濡れ頭巾スタイル)ことで、他人の存在を知覚しないことでも錯覚的に集中を呼ぶことができる。私はこの理由により、「しきじ滝の音説」を支持している。
あまり他のことを考えない:休憩中のこと。ある程度自分のマインドセットでととのいに持っていくことができる。瞑想では自分の呼吸に集中するというメソッドが使用される。それをやってもいいし、休憩時に自然と訪れる「感覚」に集中することでも、より瞑想に近い状態に持っていけ、強いととのいを作ることができる。
仕事他に疲れている(★):前述した通りだし、ドラマ「サ道」*3でも、お熱いのがお好き?でも、主人公がサウナに目覚めるきっかけは、少し悲しい出来事だった。思い返すと、私がサウナにハマった時も、彼女と別れた直後だったので、もしかしたら「もう人生どうなっていいや」感が、苛烈な温度刺激に耐えるモチベーションになっているのかも知れない。



【要約】
→めっちゃ疲れた時に、ちょっと軽く飯食って、16度前後の水風呂のある、空いてるサウナに行こう。


医学的な根拠などなど

  • 休憩:身体反応としては、サウナ・水風呂による交感神経による覚醒反応と同時に、それらとは逆に副交感神経によるリラックス効果(苛烈な刺激を終えた後に身体に訪れる休息の効果)が共存する状態となる。瞑想状態にも似る。(参考文献2による。)ここからは私見だが、リラックス状態にある体の状態や神経系の反応を、本来であれば覚醒した意識があまり体験することのない身体状態が自覚されることになり、奇妙な体験が実現されるのではないだろうか。
  • ととのい:人によって体験内容は様々だが、"私、地面、大気、すべてが無と帰して空間の中に魂だけがポカンと浮かんでいる" "天地と一体になる感覚"などなど。(参考文献1による。また「ととのい」を明文化した田中カツキ氏の著作も参考:マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1) (モーニング KC))。参考文献2にもあるが瞑想と同じ状態になっていることが示唆され、確かに、ととのいを言語化した体験と様々な宗教体験の報告は似ている。
  • 水風呂トランス:参考文献3、4によるとTRP受容体を刺激することが感覚のトリガーになっており、16度前後で適切に感覚が呼び起こせる、とされる。(要は低体温症になりかけている?笑)。よく言われることだし、個人的な感覚としてもあるけど、性的なオーガズムの恍惚の感覚にも似ている。事実、参考文献2によれば、脳内ホルモンであるオキシトシンの発生が、温冷交代浴時にも動物(ネズミ)で発生する、という研究結果もある。


以上、参考になるかどうかはわかりませんが、皆様のサウナライフに幸多からんことを。また、サウナーのみなさんからのご意見をぜひお寄せください。

補足

しきじ滝の音説

後で書きます。


参考文献

参考文献1初めて水風呂に入ったら人前でイきそうになった|梶本時代 @uni_iga_iga
https://note.com/uni_iga_iga/n/nc66ca6721134

私の頭の中に静寂が訪れた。
私、地面、大気、すべてが無と帰して空間の中に魂だけがポカンと浮かんでいるようだ。
これは凄い。感情の強制シャットダウンだ。
私の魂はしばらく宇宙を漂い続けた。


参考文献2サウナーが言う「ととのう」ってどういう状態?「最強の温泉習慣」著者のドクターに聞いた|新R25(@shin_R25
https://r25.jp/article/604121758263537426?u=tp

医学用語ではありませんが、メディテーション、つまり「瞑想」あるいは「ランナーズハイ」の状態に近いかもしれません。
医学的には、脳内ホルモンが大きく変動するような生理学的変化が起こっている可能性があります。

ある実験で、動物をサウナ状態の中に入れると脳内セロトニンオキシトシンが大きく変動したことが解明されています。
脳内セロトニンは、人間の場合ですと座禅などの「瞑想状態」で上昇するとも言われています。
セロトニンって日光を浴びると増えると聞いたことがあるのですが、瞑想状態でも上昇するんですね。

オキシトシン」とはどんな物質ですか?
オキシトシンとは一般的に「幸せホルモン」と呼ばれているもので、脳科学者・中野信子先生の著書『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』(幻冬舎)によると、男性では射精の瞬間、女性では子宮頚部を刺激されると分泌されることが分かっているそうですよ。
高温のサウナ室や冷たい水風呂では、「ファイト・オア・フライト(闘争 or 逃走)」という緊張状態、つまり交感神経(※)が高ぶっている状態になります。
そこから休息のために通常の室温に戻ると、今度は副交感神経(※)が優位になり、オキシトシンセロトニンの分泌と副交感神経系の高まりがお互いに増強し合う状態になります。
それを「ととのっている」と感じるのかもしれません。

参考文献3 サウナで身体はこう変わる! サウナが健康に良い理由を医学的効能を用いて解明!!
https://getnavi.jp/life/87254/

人間の身体には、温度を感知するセンサーが2つある。ひとつは皮膚にあり皮膚の温度変化を感知するもの、もうひとつは脳の中で血液の温度を感知するものだ。サウナに入ると、この2つのセンサーは温度の上昇を脳の中枢に伝え、自律神経を通して血液循環の速度などを調整し体温を下げようとする。


参考文献4 【タナカカツキ×松尾大×加藤容崇】前編 サウナ室の時間、水風呂の温度 外気浴…。すべてに深い意味がある
https://diamond.jp/articles/-/232731:title=https://diamond.jp/articles/-/232731

僕らサウナーが、肌感で分かってること、たとえば、水風呂は16.5度が気持ちいい、みたいなことをいうと、加藤先生は、「人体にはTRP受容体という温度センサーが備わっていて、生命が危うい状態になると痛みとして現れるんだけど、それが16~17度付近だから、ギリギリの心地よさがあるんだと思うよ」とか、瞬時に解説してくれる。

*1:と書いていましたが、記事公開の6月7日現在、関東でも非常事態宣言が解除されました。サウナ、行きましょう。

*2:数入ればいいものでもないですが、5年ほど前にハマって以来多いときは週2で行っており今まで単純に200回以上は入っていると思われます。また北は青森から南は熊本までサウナ遠征もたまにしてますvv

*3:「サ道」2019年末SP-北の聖地でととのう-【テレビ東京オンデマンド】

「科学的な適職」の制御焦点テストやってみたんだが 〜攻撃型か防御型か

制御焦点とは?

科学的な適職という本が私の中で今年のスマッシュヒットです。

「好きなことを仕事にするのが幸福」「お金を稼げる仕事が幸福」というのがバイアスでしかないとして、科学的にエビデンスのある真に幸福に寄与する仕事の性質(7つの徳目)と逆に幸福度を下げてしまう仕事の性質(8つの悪)を紹介する、というのがまあざっくり言えばあらすじです。

私は著作権というか出版ビジネスの利益についてマジメなのでブログとかで本の中身を言い過ぎるのよくないと思うのですが、ネット検索すると無限に出てくるので載せちゃいます。

7つの徳目
1:裁量権はあるか(自由)
2:進歩している感覚はあるか(達成感)
3:攻撃型or防御型タイプは合っているか?(焦点)
4:内容と報酬は明確か(明確)
5:業務内容はバラエティに富んでいるか
6:自分と似た人が多いか(仲間)
7:他人の生活に影響を与えるか(貢献)

8つの悪
ワークライフバランスの崩壊。
②雇用が不安定。
長時間労働
④シフトワーク。
⑤仕事のコントロール権がない。
⑥ソーシャルサポートがない。
⑦組織内に不公平が多い。
⑧長時間通勤。


この中で徳目の一つとして上がっているのが自分の「制御焦点」がどこにあるのかであり、それに応じた環境であったり、指示の種類が適合している方が、仕事のパフォーマンスが上がる、やる気がある、などのエビデンスが得られているものだそうです。

制御焦点は、「攻撃型」なのか「防御型」かに人の性格を区分する考え方です。

そして大事なことは、その他の性格テスト(ストレングスファインダー、MBTI、エニアグラム、RIASEC)は、それに向いた職業に就けることと幸福度の相関がないか、あっても非常に低い、とされていることです。びっくりですね。

攻撃型・防御型の説明をいかに引用します。

攻撃型:

  • 競争に勝つために働く。
  • 何かを得たり達成するのが最終的な目標で、報酬に強い影響を受ける。
  • 大きな夢を持つのが好きで、仕事を効率的に進めようとする。
  • 基本的にポジティブでクリエイティブだが、そのぶんミスが多く、物事を突き詰めて考えず、準備不足のまま事を進めようとするのが難点。
  • 基本的に「ほめられて伸びるタイプ」。物事が前に進んでいる実感があるときに一番やる気がわくので、つねに自分のプロジェクトの進歩を確認できる環境を作り、何かを達成したら自分にご褒美をあげるようにするのがよさげ。

防御型:

  • 競争に負けないために働く。
  • 義務や責任を果たすのが最終的な目標で、できるだけ安全な場所に身を置こうとする。
  • 失敗やミスを恐れる傾向が強いため、最低でも合格点だけは取ろうとする。それだけに仕事は正確で注意深く、ゆっくりと着実に物事を進めていこうとする。
  • クリエイティブな能力は低いことが多いが、分析や問題解決力が高い。
  • 防御型はとてもリアリスト。過度なポジティブさや賞賛は逆効果で、他人から正直な評価をもらうほうがやる気がアップする。とくに仕事の正確な進行度や改善点がわかるほど能力が発揮されるので、余裕のある締め切りと、Omnifocusのようなツールで進行状況を正しく把握できるようにしておくと吉。

引用元:https://yuchrszk.blogspot.com/2014/06/blog-post_7189.html*1

自分が攻撃型か防御型かについては知るためには、「促進予防焦点尺度」というテストをするそうです。
以下のような設問によく当てはまる〜全く当てはまらないまでの7段階で回答していき、ポイントの累計でどっちのタイプなのか判定します。詳細はググってください。科学的な適職にもテストが載っています。

1 どうやったら自分の目標や希望をかなえられるか、よく想像することがある。
2 私はたいてい、悪い出来事を避けることに意識を集中している。
3 私はたいてい、将来自分が成し遂げたいことに意識を集中している。
4 どうやったら失敗をふせげるかについて、よく考える。
・・・

やってみたんだが

・結論から言うと、攻撃型ポイント41点、防御型ポイント47点で、防御型が優位でした。(53%優位)

・やる前は、攻撃型と防御型、どっちも自分にありそうだな、と思っていましたが、確かにそういう結果でした。

・確かに防御型であることを裏付けるエピソードが結構あるような気がしてきました。
 以下、自己理解のために私の思ったイメージを記載していきます。
→受験勉強や、大学の勉強も、何かを学びたい、身に付けたい、というよりかは、このままだと進学できない、クラス内での競争に負けてしまう、卒業できない、とか言ったモチベーションでやっていた。
→今の仕事もこれを絶対に達成したい、というよりかは、こうしないとこうなる、ああなる、ひどいことになる(迷惑がかかる、みんな困っちゃう、怒られる、査定下がる)みたいな発想でやりがち。
→おそらく私は知る人は、私は好奇心が強く、いろんなことに手を出す人、と思われていて、確かにそういう側面もあるが、計画を立てたり、方向性を一つに絞る、と言ったことが苦手(興味が湧かなくなる)ので、こと仕事になっていく(他人を巻き込んだり、承認をとったり、調整したり、といった仕事的な側面が首をもたげ出す)と、嫌になってしまう、仕事として能動的に取り組めないことが多い。逆に、自分一人で完結するタイプのことならまあまあ続けられると思うが、それは何かを達成したい、とかいうよりは楽しいからやってるだけ。
→自分のイメージ的には、いろんなことを思いついて、やりたいと思うんだけど、先に、これやらないと困ったことになる類のタスクに常に追われ続けていて、結果的に守りの行動パターンばかりやっている人、になる。
→今の仕事がどちらかというと防御型行動が多い仕事(様々な手続きを様々な基準やルールに照らして適正に実施する、適正に実施されたという形の理屈を考えて、集団で合意していく等々)なので、それに振れてしまっているところはあるのかもしれない。
→何かを聞いても、それって〇〇法的に大丈夫なのか?この観点から問題はないのか?とか、そういう思考になりがち。なので、仕事でも「問題点指摘おじさん」になりがちだし、同時にいろんな批判に対して理論武装を用意する「成立させ屋さん」になりがち。
→なので、今までも気持ちよく働けていたケースは、先の文脈に当てはめていくと、攻撃型が出してくれる「ポジティブでクリエイティブな」アイディアや問題意識を、ゆっくりと着実に分析したり解決していくことができるケースが多そう。

・結論からいうと、確かに防御型の仕事が合っていそうで、適度に攻撃型の人と一緒に働きたい感じです。そういうマイクロマネジメントは大変そうだけど。

・何れにしても、攻撃型行動への衝動は残る気がしていて、そこはうまくマネジメントすることを身に付けたい。

・また、この2タイプをプラスの感情・マイナスの感情でまた軸を置くと、以下のようなことになるのかと思われます。これを軸に整理しようとしましたが、まだ自分の中で言語化できていません。

攻撃型であるということ
・攻撃型の行動をする計画や実際にしているときに喜びを感じる
・防御型行動を強いられているときに焦りや抑圧を感じる

防御型であるということ
・防御型の行動を取れているときに安心感を感じる
・攻撃型の行動を強いられているときに不安や憂鬱さを感じる


・「仕事の正確な進行度や改善点がわかるほど能力が発揮される」とあり、確かに改善点がわかる(人から教えられる、思いつく、時間が経って整理できてくる)と急に燃えてくる節があります。日々の仕事を細末な緊急タスクに費やしすぎず、進行度確認ツールを使用したり、改善案を整理する時間を意識的にとるような働き方をしていきたいと思いました。

終わり

*1:本の著者のブログ